環境経済・政策学会の皆様、
上智大学地球環境学研究科の鷲田です。
最近、下記のようなタイトルの論文を書きました。
「地球温暖化対策をめぐる地域別の交渉指向性の推計
統合モデルによるナッシュ均衡とナッシュ交渉解の比較分析」
関心がおありでしたら、以下のサイトからダウンロードして、
ぜひご覧になってください。
http://washida.net/paper/dynamicnash/dnash.html
ご批判、コメントなどメールいただけたら幸いです。
概要を以下にせておきます。
温暖化メカニズムと地域分割された経済システムを組み込んだ
動学的統合モデルを用いて各地域の交渉指向性を推計する。
その際、世界的交渉が決裂した状態をナッシュ均衡として求め、
交渉が妥結した場合の状態をナッシュの交渉解によって求める。
地域分割は、日本、米国、EU、中国、インド、ロシア、中東、高所得国、
中所得国、低所得国の10地域にした。終端条件をニュートラルに
するために30期、300年の長期シミュレーションとして計測した。
各地域における交渉解とナッシュ均衡による交渉水準の差の割合を
交渉指向性指標とすると、EU、高所得国、日本、中東、アメリカ、中国、
低所得国、インド、中所得国、ロシアの順となることがわかった。また、
インドや低所得国においては、ナッシュ均衡解から交渉解に変わる
ことによって著しく、温暖化ガス排出の減少が起こることも分かった。
EUが、単に交渉指向性が強いばかりではなく、当面する期間においても
交渉によって大幅な削減に合意する可能性があることも示された。
インドや途上国は、交渉妥結によって、近い将来における大幅な削減は
行わないものの、将来における削減も含めれば、全体として、決裂時と
比べて大幅な削減となることも示された。全体として、結果に一定の
リアリティがあり、分析手法の有効性が示された。
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鷲田豊明
上智大学地球環境学研究科
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
tmail: toyo@genv.sophia.ac.jp
web: http://eco.genv.sophia.ac.jp
2008年5月29日木曜日
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